読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

退任の挨拶

2015年10月に会社を設立してから、代表取締役として新たな金融プラットフォームの立上げに参画していましたが、今月末をもって現職を退任する事になりました。「繋いで支える」を理念として、ゆっくりと実績を構築し、投資家の皆さまから信頼を得られるように努めて来ました。皆さまのご支援を頂いたおかげで、約13億の融資を実行し、約8億を完済することができました。

事業が順調に立ち上がり安定的に運営してきた中で、今後の当社がよりフォーカスすべき部分が見えてきましたので、それを推進するための適任者にバトンタッチさせていただきます。

4月からは新たなリーダーシップの元で、更なる事業拡大を図って行ければと考えています。

ソーシャルレンディングサービス全体としては着実に成長しており、資金運用の1つとして認識されてきていると感じています。ぜひ引き続きスマートレンドへのご支援を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

平成29年3月末
栁澤修

新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます!

昨年は多くの方からご信頼を頂き、事業立上げから8ヵ月間で約9億3千万円の融資を実行させて頂きました。この間に多くの中小・中堅企業と会う機会を頂き、様々な業種の状況や資金繰りに関する課題を勉強する事が出来ました。その中で、なかなか多くの投資案件をご紹介することが出来ませんでしたが、投資家保護を優先し、厳選した案件のみを募集させて頂きました。

企業の資金需要タイミングや必要金額が変化する環境下の融資となり、その中で投資家と繋げる難しさも実感しました。限られた時間内に審査を行い、企業が必要とする金額の満額を用意すべく準備して、企業及び投資家双方にとりメリットがある利率を調整する。この3つの要素の内、1つでも欠けると案件をご紹介出来なくなってしまいます。去年培った経験を踏まえ、今年も皆さまに安心して投資して頂けるような案件を紹介して行きたいと考えています。また今後は、大型案件組成にもチャレンジして、企業の成長戦略に少しでも貢献出来たらと思っています。

ソーシャルレンディング自体もまだまだ新しいビジネスプラットフォームですが、皆さまと一緒に成長をして行ければ幸いです。本年度もご支援を賜りますよう、よろしく申し上げます。

ベンチャー企業に対する融資について

「繋いで支える」コンセプトを元に、今まで様々な会社の成長ステージに立っている会社を見てきました。素晴らしいビジネスモデル、又は、製品を開発しても、まだ会社自体の安定的な資金の流れが確保できないので、なかなか融資まで受けられない会社が多くあります。このような初期ステージにある会社の場合は、エンジェル投資家からの出資、関係者からの融資などが適切で、我々のようなノンバンクからの融資も大変難しいものとなっています。政策金融公庫から融資を受けられても、地銀、信用組合等からは借入が出来ず、この転換期で困っている会社を多く見てきました。不動産を始め、担保などの保全対象となるものが少ないので、現在、案件組成は難しく投資家の皆さまにはご紹介出来なくなっています。

では、どのタイミングであれば融資が可能になるのか。

ベンチャー企業への投資から融資に繋げていくタイミングはどこにあるのか。 

そのような事を考えている時、画期的な製品を考案・開発して、エンジェル投資や少額の個人融資を受けながら、プロトタイプ製品を自力で開発した会社の社長と会いました。製品自体に関しては好評を得ており、現在大型な注文書を受けましたが、その製品を大量生産するまでの費用が足りなく、銀行は融資して頂けないとの事で弊社に相談。結構厳しい立場にいますよね。大型注文書が来ても、製品を出荷しなければ売上は立たず成長できない。でも前もって現金が無ければ、製品を大量生産できず、結果、注文書の履行ができず注文自体を断るしかない。いずれにせよ、最初にお金が無ければ何も起こらないことには間違いありません。

では誰がリスクを取るのか?本当にリスクはあるのか?きちんとした契約書と注文書があれば、売上計上からの債権回収まで繋がるのではないか?誰かが最初に会社の可能性を信じてお金を融資する。。。このタイミングが会社にとって大きな分岐点になりますよね。質問への正解値はまだ見つかっていません。

我々の優先順位は信頼して頂いている投資家の保護です。厳格に審査を行った上で、このような状況にある会社等に融資をして行き、成長へのきっかけを作れれば良いなと感じています。成長するためのつなぎ資金、仕入資金を必要とする会社を今後も支えて行きたいと考えています。より多くのビジネスモデルや、製品が世の中に誕生することを夢見て。

太田市場

先日、都内で果物専門店を経営する知人のご好意もあり、太田市場へ見学に行きました。これがまた圧巻。太田市場では、毎日3,000トンの青果が取引されているとの事です。実際に競りで販売されているのは、約10%ほどですが、物凄いボリューム。良く見かける2トントラック1,500台分の野菜、果物の取扱となります。東京中央卸売市場の1つですが、都内のみならず日本の台所の役割を果たしているそうです。置かれている数々の段ボールを見ていると、これが1日で循環すると思うと感嘆すると共に、その消費の多さには驚きました。太田市場では、その他に水産物と花卉(かき)もありますが、青果と花卉の取扱量は日本最大だそうです。

朝7時前に行きましたが、ものすごい活気でした。その建物の中には、卸売、仲卸、小売業者がひしめき合い、ドラム缶の上にハンドルがあるような独特なフォークリフトが急ピッチで行きあっていました。競りの際には、代々受け継がれた「指定席」に座り、意外と秩序良く行われており、長年隣り合わせで仕事しているようなので、変に競争が起きることもなく、淡々と進められていました。まるで、お互いの得意とする分野があり、それを理解して譲り合っているかのように。朝の競りの後に、多くの仲卸、小売り業者の方々とも会うことができ、現状を教えて頂き大変勉強になりました。

特に興味深かったのは業界用語の「悩みともがき」。「なやみ」は商品が余っている状態で、「もがき」は商品が足りない状態のことを表すそうです。卸売、仲売、小売業者の相互依存・信頼関係を表現するみたいなものですが、商品が余っている状態でいつ値崩れてもよく「悩んでいる」ときに、仲売、小売が一定の数量を「高く」買い、逆に、商品が足りない状態で値上がりの状況に「もがいている」ときに、卸売(仲卸)が一定の数量を確保して「安く」売るという関係だそうです。日々の取引価格の変動を消費者に転嫁ができない中、互助的なシステムでバランスを取っているようです。

1日の終わりに、大量の青果が余ることはあるのですかと聞いたところ、全て捌けるとのことです。多少品質が劣っているものでも、廉価で買っていく業者がいるので、太田市場で廃棄するものはないそうです。安心しました。需要供給のバランスと多くの人は言いますが、最終的にはやはり価格の問題ですね。どんなものでも価値はあり、あとは人によっての付け値が違うということでしょうか?

 スマートレンドでは、資金需要に困っている企業のもがきのサポートをして会社経営の悩みを解消できればと考えています。我々のプラットフォームは、銀行から低金利で融資を受けられるまでの「つなぎ」としても利用して頂ければと考えています。

レセプトについて

昨年末あたりからレセプト債を運用していた会社の経営破たんのニュースが出てきており、関わっていたファンド会社、運営会社、証券会社のずさんな資金運用等が明らみに出たのはまだ記憶に新しいと思う。この一連のニュースで「レセプト」について相当悪いイメージが付いたのではないだろうか。

そこでまず簡単に整理をすると、「レセプト」とは医療報酬の明細書。通常、私たちが診療を受けた後、3割を自腹で払い、残り7割を病院側が加入する医療保険機関に請求しますが、この部分の事ですね。このレセプトが提出先の機関で審査され、約2か月後に7割分が病院に払われる事になっています。レセプト運営自体は非常に健全で、病院側のレセプト申請に不備がない限り、実在する診療に対して、国の該当機関が支払うので、今でも安全であることは間違いありません。

では、その「レセプト債」では、何が問題になったのでしょう。この「レセプト」を「債権」として証券化し、売却した会社の運営が悪かったことにつきます。一連の流れとして、①7割分のレセプト報酬は約2か月後に入金されて来ますので、病院側は、報酬請求権(医療売掛)を他社に売却して、現金としてすぐ回収することを選択できます。資金繰りの一環ですが、業界ではファクタリングとも言い、例えば、将来100入金されるものを、現時点で97という割引いた金額で売却して早期に現金回収するということです。一部の会社では、②購入した複数の報酬請求権をまとめ、証券化して、第3者に金融商品として提供することにより、投資家から新たな資金調達して、更に多くのレセプト購入に充て会社を成長させることをしています。レセプト債を発行した後、ファクタリング会社が買取ったレセプトの入金があれば、その取り分をそのまま投資家に渡すだけですので、証券化自体にもあまり問題はないと考えられます。

これでは、まだ「なぜ」問題になったか分かりませんよね。今回の問題は、この②の時点で、ファンドの運用会社が、資金を関連会社に流用したり、債務超過であるにも関わらず、証券会社と結託して虚偽の決算書を提出したりと、レセプト商品の安全性を根拠に勧誘して、実態のない販売を継続したことにあります。レセプト自体の仕組みや、ファクタリング、証券化の問題ではありません。既に終了した診療に対しても報酬請求ですので、レセプトを出す病院等の経営状態にも実はあまり大きく左右されません。まあ、今回の問題では、数年先を見越した将来債権まで手を出していたと聞いてびっくりしました。まだ患者を診療していないのに、その架空の診療請求権を買取り・運用していたのですから。どこかで必ずつじつまが合わなくなりますよね。

「レセプト」について、少しだけアレルギーが薄まったでしょうか?我々も最近この破綻ニュースで困っている事業会社と会いました。今回破綻した会社とその提携会社の運用問題が、あたかもレセプト市場全体に対しての問題のように一部で思われてしまい。レセプトに対するイメージが悪化したため、このレセプト債の仕組みが上手く使えず、資金繰りが厳しくなっている病院もいるとの事です。この破綻で被害を被っているのは、投資家だけではなく、まじめに経営していた病院側も多いとの話しでした。

スマートレンドでは、レセプト債を扱うことはありませんが、今後、資金需要に困っている病院、クリニック、又は、それらを支えているファクタリング会社に対して融資という形で応援出来ればと考えています。最近は様々な業界の方と御会いする機会がありますが、いろいろと特異な内情などが見えて面白いです。今後も可能な範囲で皆さまに共有して行きたいと思っています。

海外企業からの問い合わせ

5月も終わりが近づき、時間の流れの早さを感じているところです。
さて、この1か月間、様々な経営者の方々に会って来ました。先日、HK案件を取り組ませていただいたこともあり、海外の企業からの問い合わせも多く、何か面白い取り組みができないかと相談が来ています。なかなか為替リスク、表面利率、保全方法、契約書類の相違などが複雑で、まだ投資家の皆さまには案件として紹介することが出来ていません。やはり海外に行けば資金調達の選択肢も増え、競争も激しく、為替コストを含めると、投資家目線で4~5%でも高くなっているのが現状です。もっと先になるかと思いますが、多くの海外案件もご紹介できればと考えています。でも、久しぶりに海外企業数社と英語でskype会議しましたが、なかなか単語が出てこなく疲れました。
来月に国内の新しい業界との仕組みものを紹介して行く予定です。なるべく多くの異なる業界と取り組むことで、投資家の皆さまにとってリスク分散ができるポートフォリオが作れると思っています。ソーシャルレンディングだからできる取り組み、多少時間は掛かりますが、これからもいろいろと発掘していきたいと考えています。